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高坂七清水の紹介
高坂地区は東松山市の南部に位置しており、古代から連綿と人の営みが続いていることから多くの史跡・伝承が残っている地区です。
高坂七清水は、比企山稜の南東の端にあたる東松山市高坂の高坂台地と都幾川、九十九川によりできた低地との境に、自然に湧き出している七か所の清水のことです。
いつ頃からか清水の脇は坂道になっていて、七清水八坂とも呼ばれています。地域の人々は、昔から生活用水として清水を利用し、大切に守ってきました。現在も宮鼻の清水では、野菜等を洗う光景が見られます。
高坂七清水
高済寺下の清水
東光院下の清水
観音下の清水
大下の清水
東形の清水
青蓮寺下の清水
宮鼻の清水
高坂七清水周辺の観光
高坂七清水を巡りながら、史跡や文化に触れる観光スポットがあります。
指定文化財
高坂地区では、県指定文化財として「加賀爪氏累代墓」、「弘安四年銘板石塔婆」、市指定文化財は「世明寿寺千手観音立像」、「世明寿寺二十八部衆像」、「世明寿寺の算額」、「八幡神社の大欅」、「八幡神社前庚申塔」などがあります。周辺散策の際にはお立ち寄りください。
高坂七清水周辺のおすすめスポット
公園
高坂地区には、たくさんの公園があります。大人から子どもまで幅広く楽しめます。健康遊具を設置した公園もありますので、是非散策をしてみてください。
東松山市都市公園施設<外部リンク>
七清水せせらぎ緑道
高済寺下の清水や東光院下の清水を通る湧き水の流れに沿った遊歩道です。農業用水路を「せせらぎ」として作り直したもので、澄んだせせらぎには、メダカや淡水エビなどが泳いでいます。
古代に思いを馳せてみよう
反町遺跡の展示
ショッピングモール「ピオニウォーク」の開発に際して発掘が行われた反町遺跡では、古墳時代前期(約1,700年前)に大規模な集落がつくられました。その後、古墳時代中・後期(約1,500~1,400年前)には墓域として利用され、数多くの古墳が造られました。古墳からは、人物埴輪や馬形埴輪、円筒埴輪、銅鏡などが出土しました。
出土品の一部は、「ピオニウォーク」に常設展示されています。
埼玉県埋蔵文化財調査事業団<外部リンク>
平成23年度きらめき市民大学「課題研究のまとめ」の国際・文化学部B班「反町遺跡について」
三角縁陳氏作四神二獣鏡
古墳時代前期(西暦250~260年頃)の青銅製の鏡で、平成23年に高坂古墳群内で見つかりました。埼玉県内では初めての発見です。
この鏡の発見は、ヤマト王権と密接なかかわりを持つ人物が古墳時代初めごろの東松山市域に存在していたことを示しています。鏡の直径は22cm、重さは1049.5gです。
三角縁陳氏作四神二獣鏡は、埋蔵文化財センターにて展示をしています。
高坂地区ハートピアまちづくり協議会の取組
高坂七清水を巡る観光マップと周辺観光施設等のパンフレットを作成しています。