本文
阿弥陀一尊板石塔婆、阿弥陀三尊板石塔婆、仁治二年の板石塔婆
阿弥陀一尊板石塔婆、阿弥陀三尊板石塔婆、仁治二年の板石塔婆
正代の個人宅に安置されている板碑群です。「阿弥陀一尊板石塔婆」は寛喜元年(1229年)銘を刻む比企郡最古の板碑です。地上高105センチメートル、最大幅46センチメートルあり、板碑が造立されるようになった初期(初発期)の特徴的な形態を持っています。「阿弥陀三尊板石塔婆」は上部が欠損し、全長はわからないものの、残存高100センチメートル、最大幅42センチメートルほどが遺存しており、半浮彫りで阿弥陀三尊立像を刻む図像板碑です。「仁治二年の板石塔婆」は「阿弥陀一尊板石塔婆」の次に古い仁治二年(1241年)の銘を刻む板碑で、こちらは阿弥陀如来を表す種字(キリーク)を刻む種字板碑です。初発期の板碑が一群で残されている希少な文化財です。
板碑群
阿弥陀一尊板石塔婆
阿弥陀一尊板石塔婆拓影
阿弥陀三尊板石塔婆
阿弥陀三尊板石塔婆拓影
仁治二年の板石塔婆
仁治二年の板石塔婆拓影
所在地
正代
指定年月日
昭和55年(1980年)1月10日(東松山市指定文化財-考古資料)