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道標「八王子道」
道標「八王子道」
道標「八王子道」は安永10年(1781年)に高坂に建てられた石製の道標です。正面の「八王子道」は、八王子方面を示し、右側面には栃木県日光方面、吉見観音安楽寺(吉見町)を示す「右日光 よしみ いわどの 道」、左側面には秩父方面、岩殿観音正法寺に向かう巡礼道を示す「左ちゝぶ ひき いわどの 道」と刻まれています。
道標は現在の東京都八王子市から栃木県日光市を結ぶ道の傍らに建っています。千人頭が率いる同心で構成された八王子千人同心が通った道として有名です。
そもそも千人同心は、天正10年(1590年)に江戸の西側、八王子近辺の治安維持を目的に組織された集団です。慶安5年(1652年)からは、徳川家康が祀られた日光東照宮を守る重要な役目を担うようになります。八王子から扇町屋~坂戸~高坂~松山~行田~佐野~栃木までの各宿を経て日光へ進む、約157キロメートルの道のりを3泊4日で移動し、当初は50日、後には半年交代で勤務しました。慶応4年(1868年)に千人同心が解散するまでの216年間で1,030回勤務したとの記録があり、重要な道であったことがわかります。
道標「八王子道」
道標が建つ道
所在地
高坂地内
指定年月日
平成25年(2013年)4月30日(東松山市指定文化財-歴史資料)