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箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿

4 質の高い教育をみんなに
ページID:0003761 更新日:2024年1月19日更新 印刷ページ表示

箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿

箭弓稲荷神社社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなる権現造の複合社殿で、関東地方において有数の規模を誇ります。

本殿は梁間三間の大規模な三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で、銅板段葺(どうばんだんぶき)とし、背面には軒唐破風(のきからはふ)を付しています。幣殿は桁行三間、梁間一間、両下造(りょうさげづくり)で、東一間の南北に下屋を設けて神饌所(しんせんじょ)、祭器庫としています。拝殿は桁行が正面三間、背面五間、梁間三間の入母屋造(いりもやづくり)、桟瓦葺(さんがわらぶき)で、正面に千鳥破風(ちどりはふ)を飾り、軒唐破風付の向拝(こうはい)を付しています。

棟札や古文書から、文化年間(1804年~1818年)には造営が計画され、天保6年(1835年)に本殿及び幣殿が上棟、天保11年(1840年)までに拝殿が竣工した経過がわかります。また大工棟梁が飯田和泉守藤原金軌(いいだいずみのかみふじわらきんき)、彫物棟梁が上州の彫物大工の系譜をひく飯田仙之助(いいだせんのすけ)であることもわかり、本殿及び幣殿の外観には各所に精緻な彫刻を施しており、意匠性に富んでいます。

質素倹約を求められた時代にあって、彩色ではなく、素木の彫刻によって立体感ある造形を生み出そうとした時代の特徴をよく示しています。

また本殿・幣殿・拝殿に加えて、元宮本殿1棟、棟札「本殿・幣殿天保六年棟札」「本殿・拝殿嘉永五年/安政五年改修棟札」計3枚、古文書「箭弓稲荷社再建立普請諸入用帳」1冊もこの文化財の価値を示す構成要素として一体で附指定されました。

 

拝殿

          【拝殿】

本殿

       【本殿】

所在地

箭弓町2-5-14(箭弓稲荷神社)

指定年月日

令和6年(2024年)1月19日(国指定重要文化財-建造物)