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箭弓稲荷神社手水舎付手水鉢
箭弓稲荷神社手水舎付手水鉢
箭弓稲荷神社手水舎付手水鉢は、箭弓稲荷神社の三の鳥居前にあります。手水舎は、桁行一間・梁間一間の四方転び構造で、屋根は切り妻造り桟瓦(さんがわら)葺きです。西南柱に「天保七年(1836年)建立」、北東柱に「瀧山検校」の彫り込みがあり、建立年代、願主とも明らかです。また、建造物の装飾を簡略しながらも、花鳥図の板絵20枚の格天井を装飾として採用しており、地域文化を考える資料となっています。手水鉢は、「文政九(1826年)丙戌年十月吉日」、「願主 江戸新橋惣十郎町 瀧山検校」の刻書があり、作製年代、願主とも明らかで、願主の居住地も明らかであることから、関東地方の箭弓神社の信仰圏を知ることができます。江戸時代後期の神社建築としてだけでなく、地域の歴史・文化を伝える資料です。
所在地
箭弓町2-5-14(箭弓稲荷神社)
指定年月日
平成27年(2015年)3月26日(東松山市指定文化財-建造物)
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