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水鳥を冠した人物埴輪
水鳥を冠した人物埴輪
岩鼻古墳群中の岩鼻23号墳(現きらめき市民大学地内)の周溝から出土した人物埴輪です。鳥の形をした冠帽を被った男子が、左の小脇に何かを抱え、右手を前方に向かって差出し、何かを手招いている姿が表現されています。水鳥を冠している意味については「脇に抱えたものから餌をまいて鳥を呼んでいる」「鳥の装いで古墳に近づく悪いものを袋に封じようとしている護り人」「死者の魂を呼び寄せ、馬に乗せて導いていく役目を担った者」など、さまざまな説があります。全身像を残す全国唯一の資料です。
水鳥を冠した人物埴輪
所蔵
下野本528-1(東松山市埋蔵文化財センター)
指定年月日
昭和46年(1971年)6月4日(東松山市指定文化財-考古資料)