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正法寺阿弥陀一尊板石塔婆、正法寺阿弥陀三尊板石塔婆
正法寺阿弥陀一尊板石塔婆、正法寺阿弥陀三尊板石塔婆
正法寺にはたくさんの板碑が確認されていますが、そのなかでも初発期の板碑としての重要性が評価され、指定文化財となった板碑がこの2基です。「正法寺阿弥陀一尊板石塔婆」は大きさ111.5センチメートル、最大幅46.1センチメートルあり、阿弥陀如来の立像が臼のような形の蓮座の上に描かれています。「正法寺阿弥陀三尊板石塔婆」は大きさ68.5センチメートル、最大幅43.5センチメートルあり、勢至・観音菩薩の両脇侍の部分は欠損してしまっているものの、こちらも臼型の連座に立つ阿弥陀如来が描かれています。いずれも欠損が激しく、紀年銘は確認できませんが、特に臼型の蓮座(蓮台)は初発期板碑の特徴といえ、正法寺における板碑造立の最初期の様相を示す文化財と評価されています。
正法寺阿弥陀一尊板石塔婆拓影
所在地
岩殿1229(正法寺)
指定年月日
昭和55年(1980年)1月10日(東松山市指定文化財-考古資料)