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大谷瓦窯跡
大谷瓦窯跡
大谷瓦窯跡は、県道福田・吹上線を北側にのぞむ、丘陵の東南斜面に残されています。
昭和30年(1955年)5月に2基の窯跡の発掘調査が行われ、完全な形で掘り出された1基です。
瓦窯跡は、瓦を焼いて製作した窯のことで「登り窯」とよばれる形態をもっています。
また、瓦の製造は、寺院建築とともに始まったものです。
この窯跡は、地山を掘り窪めて構築したもので、前長760センチメートル、約30度の傾斜をもっています。
幅60センチメートルの焚口は、瓦を立てて補強してあります。
燃焼部は一段深く掘り込まれて、一つの部屋を形成しています。
また、瓦を利用して13の段が形成されているなど、全体に補強工作が慎重に行われています。
出土遺物は、軒丸瓦、平瓦、丸瓦、文字瓦などです。年代としては、白鳳時代と思われます。
所在地
大谷2192-1
指定年月日
昭和33年(1958年)10月8日(国指定文化財-史跡)