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光福寺宝篋印塔
光福寺宝篋印塔
四国山光福寺境内の収蔵庫に保存されており、均整の取れた美しいもので、高さは約2.1メートルです。
宝篋印塔は供養塔の一種で、鎌倉時代中頃から造立されはじめます。
鎌倉時代後半頃から、関西型・関東型と呼ばれる地域による形状の相違が現れてきました。
当寺のものは笠や塔身に関東型の特徴を持つ一方で、基壇がないことや基礎の形状は関西型の特徴を持っています。
塔身正面に「宝篋印塔」と、その下の基礎部分の裏面には造立の趣旨が彫られています。
これによるとこの塔は、元亨3年(1323年)に藤原光貞と比丘尼妙明の供養のために建てられたことがわかります。
しかしながらこの藤原光貞と比丘尼妙明なる二人の人物については今のところ不明です。
所在地
岡498(光福寺)
指定年月日
昭和28年(1953年)8月29日(国指定文化財-建造物)