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おくま山古墳
おくま山古墳
柏崎古墳群中に所在するおくま山古墳は、全長約62m、後円部径約40メートル、後円部高さ約7m、前方部長約22m、前方部高さ約2mの帆立貝形古墳です。
現在まで計3度の発掘調査が実施され、いずれも古墳の周溝のみ調査しています。周溝内より、円筒埴輪や朝顔形埴輪のほか、盾持人埴輪が出土しています。盾持人埴輪は、前面に盾を表現し、上部に頭部を取り付けた埴輪です。古墳を守るために周溝の外縁に敷設されたと考えられ、盾には鋸歯文と呼ばれる、古くから古墳に用いられた邪よけのモチーフが表現されています。また古墳の周溝内に榛名山二ツ岳(群馬県)噴火の際に降った火山灰(FA)が確認できることから、古墳の築造年代が5世紀末と推定できます。
おくま山古墳
おくま山古墳遠景
盾持人埴輪
所在地
古凍92・93ほか(熊野神社)
指定年月日
昭和46年(1971年)6月4日(東松山市指定文化財-史跡)