本文
17 空のトルソ
17 空のトルソ
空のトルソ(1978年)
- 高さ 110センチメートル
- 幅 29センチメートル
- 奥行き 32センチメートル
画家が一定の額の中に、風景や静物や人物を構成するように、彫刻家は内部のものが形を構成する知恵を学ぶ。この意味で、私にとって人体も肖像も同じことである。「形」とは内部から押し出る力の極限限界なのだ。これを捉えること、すなわち、内部の力を一元的な形体・簡潔率直な形に要約するのが彫刻であろう。
彫刻とは純粋な形而上な術であり、音楽と共通する。(作者)