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地元の誇り、白いトウモロコシ「東松山ハニーホワイト」!
東松山市で近年特産品として注目を集めているのが、「東松山ハニーホワイト」という愛称の白いトウモロコシです。この愛称は平成29年に東松山市農業公社が一般公募し、多くの応募の中から選ばれたものです。「東松山ハニーホワイト」は、その美しい見た目と豊かな甘みで高い評価を得ています。この記事では、その魅力と東松山ハニーホワイトがどのようにして生まれたのかをご紹介します。
独自の甘みと美味しさ
「東松山ハニーホワイト」に使用される品種は、他のトウモロコシに比べて糖度が高く、まるでフルーツのような甘さが特徴です。一口食べるとジューシーで豊かな風味が広がり、一度食べたら忘れられない美味しさです。また、皮が薄くて食べやすく、子どもから高齢者まで幅広い世代に喜ばれています。このトウモロコシは、地元の生産者が丹精を込めて育て、朝採れの新鮮な状態で市場に出荷されています。
東松山の自然と生産者のこだわりが育む特別なトウモロコシ
夏は暑く冬は寒いという東松山市の厳しい気候条件は、トウモロコシ栽培に適しているとは言い難いものです。そのため従来の黄色いトウモロコシの生産が少なく、花粉によって純白のトウモロコシに黄色い粒が混ざってしまうという心配がないことから、東松山ハニーホワイトの生産は始まりました。市内生産団体「東松山市戦略作物研究会」では播種や受粉のタイミングに細心の注意を払い、露地栽培ながら温度管理を徹底し、おいしいハニーホワイトを生産しています。苗を植える春先には遅霜被害を防ぐために、夜中に畑に行って霜を防ぐシートをかけることもあります。
また、東松山ハニーホワイトは収穫に最適な時期の見極めが非常に難しく、1日早いと甘さが乗りきらず、1日遅いと粒の張りが失われてしまいます。生産者は皮をむいていない状態で房の膨らみや手触りから収穫の最適時期を見極め、一番おいしい状態のトウモロコシを1本1本手作業で収穫しています。
生産者のおいしさへのこだわりと熟練の技術によって、ハニーホワイトは豊かな甘みと高い栄養価をもつトウモロコシに育ちます。
朝採れのトウモロコシ
東松山ハニーホワイトは朝採れが命!トウモロコシは朝日が昇る直前が一番甘くなっています。日が昇るとトウモロコシが土中の水を吸い上げて、甘さが薄れてしまいます。そのため、生産者は早朝から畑に行き、その日出荷するトウモロコシを収穫します。出荷当日の朝に収穫したものだけが「東松山ハニーホワイト」として販売されています。
東松山ハニーホワイトの大きさ
東松山ハニーホワイトの特徴の1つは大きさです。なんと350g以上のものが出荷されていて、特サイズやLLサイズとして扱われます。白いとうもろこしは、黄色いものに比べ栽培が難しく、小ぶりなまま収穫適期を迎える傾向にありました。市内生産者は、品種の選定を行ったり、畑の畝ごとに種をまく時期を数日ずつずらしたり、肥料の撒き方を工夫するなど試行錯誤を重ね、安定して大きなトウモロコシを栽培することに成功しました。現在では400g、まれに500gを超えるものもできるようになりました。もしかしたら、あなたも500gを超えた巨大ハニーホワイトに出会えるかもしれません!
地元農家と市の取り組み
東松山市では、この特別なトウモロコシを広く知ってもらうために、地元生産者と連携して様々な取り組みを行っています。例えば6月末から7月には市役所本庁舎1階ロビーでハニーホワイトの即売会を行っています。毎年、開店前から行列ができるほどの人気ぶりで、市民の皆さんも楽しみにしているイベントです。もちろん毎年完売!即売会では生産者から直接購入できるので、好みの1本を選んだり、生産者おすすめの食べ方を聞くことができるのも大きな魅力です。
さらに、市内直売所「いなほてらす」では期間中とうもろこし祭の開催や特別ブースを設置します。市内外からたくさんのお客さんが訪れ、連日にぎわっています。
そして、令和5年度から東松山市農業公社が主催する農業塾の塾生が育てた「東松山ハニーホワイト」がふるさと納税の返礼品に加わりました。数量限定で全国の皆さんに楽しんでいただけます。
今後の展望と期待
「東松山ハニーホワイト」は、今後ますますその知名度を上げ、東松山市のブランドとして確立していくことが期待されています。地元生産者たちは、さらに品質を向上させるための研究と努力を続けており、より多くの人々にその美味しさを届けることを目指しています。ぜひ、この夏は東松山ハニーホワイトを味わってみてください。その美味しさに驚かれることでしょう。
地元の自然と生産者のトウモロコシ愛が育んだ特別なトウモロコシ「東松山ハニーホワイト」。その甘さと美味しさを一度体験してみてください。あなたの食卓に笑顔と感動を届けます。